この原液を300リッターのタンクに5リッター入れます、これをおもとに掛けます、この状態でおおよそPhは6位です。
45リッターですので1度作ると9回使えます。水がなくなると又、水を張りもう1度使用します。2度使うと藁を1束焼き追加します、あまり藁が多くなると適当に取り出し捨てています。
以前やっていた時よりは全然薄いと思いますが「継続は力なり」?を信じてやっています。昨年よりやり始め、なんか変ったかなと考えますが??です。が、植え替えていると芋イタミで切り上げていたおもとの傷みが結構良くなっている物が以前より多くなったかなと思えます、と言ってもこれに関してはアク水だけではなく、傷口を焼いたり、薬を塗ったりしているので、結局何が良いのか?です。
以前、大将からは「アク水の藁は入れっぱなしにしておくとカルシュウム分が出るのでおもとが凝るから、作ったらすぐ使うように」とよく言われた、事実分析結果からも時間がたつほどカルシュウムは多くなっている。カルシュウムは物を堅くする作用があるのでおもとの芋も良く締まるのではないかとも思う。今のところ悪くなった所もないので「結果オーライ」としておきます。
アク水もですが、それと同時に植え込み方にも十分注意をしています、良く砂を詰める事。この事に重きを置いて植え込んでいます。砂の間の空間が多いとその部分には水は入って行きませんからその部分は乾きすぎる結果になります。古い写真を見ると、片手で鉢の縁を持ち鉢を傾けてジョロで水を掛けている所が出て来ますが、こう言う水の掛け方は鉢全体に水を回す為にやっているのです。ベストなのは3、4日に一度はバケツの中におもと全部を浸けてやることです、こうすると水の掛かってない所等は出来ませんから、鉢の隅々まで水が行き渡ります。
最近、夏場には水をうんと少なくする方が多くなっています、私も同じですがその為に私は炭を多く使うようにしています。鉢の底、中間、そして首元の3か所に入れます。これは水が少ないのと、植え込み用土に軽石を使用しているので、乾きすぎると軽石が根の水分を取るので炭を多く入れて鉢中の湿度を高くしているのです。他に炭には殺菌作用や鉢中のガスを吸収する力もありますので大いに利用したいと思い使っています。先人たちは何の科学的なデーターも持たないのに、炭が植物に良いとわかっていて炭の力をうまく使っていたのですから本当に頭が下がります。
作は始まったばかりです、秋の仕上がりを思い浮かべて全て(灌水、消毒等)にぬかりがないように。
足音が最高の薬です、よく「おもと」を見ましょう、そうすることで異常があれば早く見つける事が出来ます。
おもと四方山話 NO15
アク水(灰汁)の事