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 今回の300年に1度と言われる未曾有の東北大震災において大きな被害にあわれた多くの方々に心からのお見舞いと
犠牲となられた多くの方々の御冥福を心よりお祈り申し上げます。
自分も被害にあいながらも他人を思う心を忘れない人たちの姿を見た時「日本人もまだまだ捨てたものではない」と日本
を誇りに思う気持ちを呼び起こしてもらいました。同時に世界各国から寄せられた援助と日本を思ってくれる心を日本人が
決して忘れる事なく今後、今以上に世界に貢献して行く事が出来る日本国とならなければいけないと考えさせられました。
私の様な小さい者に出来る事は限られていますが少しばかりの義援金と支援物資を提供させて頂きましたが復興には長
い時間が必要と思います、今後も少しづつでも私が出来る事を続けて行きたいと思っています。


ずいぶんと長く更新をしていませんでした、この様な拙い文章ですがそれでも待ってくれている方もおられる様で反省し
ています。
何から書いて行こうと思いますがとりあえずいまさらと言う感がしないでもないが「五竜」なのか「五柳」なのかと言う事に
関して書いておきます。結論は「五柳」が正しいと思っています、この件に関してははっきりとした証拠物件?もありますの
でとやかく言う事は無いのですがこれで終わったのでは愛想も何もないのでもう少し書く事にします。
何時の頃に初めて聞いたのか覚えがないが「ごりゅうの鉢はいいものだ」と言う話をずいぶんと聞いた。言葉で聞くのだ
から当然「竜」なのか「柳」なのか判るはずもない、と言うよりどんな字なんだろうと考えもしなかったと思う。エビアン氏
は「古典園芸に拘っている人は(りゅう)と聞くと(竜、又は龍)の字を思うだろう誰も「柳」とか「流」の字を考えないだろう」
と言われた。確かに言われる通りである、「柳」であると一番初めに言い初めたのは東京三光園の社長だろうと思う(私
はおもと界の内しか判らないので他の業界の事は判りませんが)。平成2〜3年頃に機関紙に「今後は五竜ではなく、五
柳と書かせていただく事にします」と書いている。  写真はこちら。以前三光園氏に「根拠は何ですか?」とお聞きした処
J氏所有の鉢のサインを見てからだと言われた。
この「五柳」と言うサインが入っている鉢は現在2個現存している事が判っている、1個は某、蘭の商人N氏が花岡氏に納
めた鉢、もう1個は都内に住んでおられたおもとの愛好者のJ氏が所有しておられた。J氏もすでに故人となられたようだ
が生前より「この鉢だけは手放さない」と言っておられたようで結果、現在何処にあるのかはっきりしていない。おそらくは
J氏の御遺族の手元に残っていると思うのだが確かめるすべもない・・・。花岡氏はおもとを作られている方ではないので
おもと界ではほとんどの方が知らないと思うのだが日本でも有数のすごいコレクターの方です。(氏が所有されている五柳
鉢はすごい鉢ばかりの様です)
写真、上の鉢は花岡氏所有なのだが古鉢を収集されている方の中には他人に見せるのを嫌う方が多いのであるが花岡
氏はこの貴重な鉢をさまざまな形で披露している。この様な鉢を目にする事はほとんどないので、この鉢を見た方は私か
ら言わせてもらえば非常に幸運な方だと思うし又、羨ましく思う。私がこの鉢の写真を初めて見た時鳥肌が立ったのを今
でも忘れない。最近も同じ経験をした、3月初めに上野グリ=ンクラブで行われた「第11回萬風展」で飾られた五柳鉢を見
た時ににも同じく鳥肌が立った。「今回すごい鉢を持って来たよ」と言うのを聞いてはいたが確かにすごい鉢だった、この様
な鉢を目のあたりにする事が出来ただけで参加した甲斐があったと思える位である、五柳さんと言う絵付け師のすご腕を
見せつけられた気がした。
別画面下側の鉢は残念ながらほとんど写真さえ残っていない、僅か数カットしかないのである、このエビアン氏のサイトから
お借りしているカラー写真は某高名な絵付け師の方が所有していると聞いた、しかもカラー写真はこの写真のみで後の写真
は全てモノクロである。まさに写真さえ貴重であると言わざるを得ない、そう言う意味でも花岡氏の様にさまざまな形で披露し
て頂ける方と言うのは鉢フアンの我々にとってはありがたい存在の人である。私も是非1度位は現物を見てみたいと願って
がっている。

おもと四方山話  NO13

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おもと鉢の話ー5  錦鉢 五竜鉢の事-2

 

(この文も時間がたってからも削除する部分又は加筆をする事があるかも知れませんがご了承ください。)











この鉢が今回第11回萬風展に出品された鉢。大きさ6号でこれだけの大きさの鉢はそう数多くは無いだろう、
この様な鉢を実際見る事が出来る機会はそう多くは無いと思う。
この鉢はサイン入りの鉢と比べると時代はこちらの方が下がると思われる、台となっている鉢も短冊屋製だろう。サイン入りの鉢と一緒に写っているピンクの色を使用している鉢と同時期ではないかとも思うが鉢の窯元は違うかも知れない。

古鉢を見ていて一番判らない部分は窯元と時代である、この鉢は古いな〜とかこれはそうでもないな〜とか位は判ってもこれは明治初期とか、これは明治中期だとかなかなか言えない放射性炭素年代測定法とかで調べてくれる人はいないかな〜基本となるものが判ってないから。一応鉢の形や鉢底の土目の色や荒れ方で判断したり古い本の絵を見たりして勉強しているつもりなのだが。
只、時代を抜きにしても五竜さんの絵は素晴らしい、絵に花があると言うのか何と表現すればよいかわからないがとにかく抜きん出てる、五柳さんの鉢を見て感じるのは絵とか線とかも素晴らしのだがまとめ方が素晴らしいと思う、鉢を3つの部分に分けて(上部のフチの下部分、胴部分そして足の部分)絵付けをしている様に感じる、構成力に優れていると表現すれば良いのかとにかくまとまりを感じる。今後これほどの鉢を見る事が出来る機会が何度あるだろうか・・・
五柳さんの事に関してはまだまだ書き足らない、これからも少しづつではあるが書いて行きたいと思う。